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このスピーカーユニットはFOSTEXブランドからFEシリーズとして、2009年にレギュラー販売モデルとして¥5,170（税込）／1台で発売された、8cmフルレンジユニット「FE83En」です。主なスペックは、インピーダンスは8ohm、出力音圧レベル(能率)は88dB/W (1m)、耐入力は5W〜7Wが最大です。

エンクロージャ設計の参考となる数値を挙げるとすると、まず最低共振周波数(fs、f0)は165Hz、再生周波数帯域はfs to 30k Hzを確保しており、バックロードホーン向けコンポーネントとして設計されたこの製品は、Qts(Q0)が0.84という値であり、Mms(m0)が1.53g、Vasが0.7Lとなっています。メーカー推奨のエンクロージャ方式はBack-loaded Hornです。

フレームは鉄板フレーム製となっており、必要なバッフル開口径はΦ73mm、ネジ穴は4穴あける必要があり、マグネット質量は140g背負っており、総質量は350gとなります。本体全体の直径は83mm、奥行きが40mmあります。

FOSTEX FE-Enシリーズはフォステクスの伝統的なフルレンジレギュラーユニットです。明るくクリアーなサウンドで、8cmから20cmまで豊富なラインナップが揃っています。振動板に採用された芭蕉の仲間に属する多年生植物を原料としたESコーンは繊維が細くしなやかで、繊維同士が良く絡み合い、繊維の断面形状が幅広で、アスペクト比が高いため、非常にロスの少ない振動板となり、情報量が飛躍的に増大しました。フェライトマグネットの強力磁気回路を採用して、バスレフ型からバックロード型まで万能なフルレンジユニット製品群です。