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このスピーカーユニットはFOSTEXブランドからFEシリーズとして、2018年11月に限定販売モデルとして¥55,000（税込）／1台で発売された、20cmフルレンジ限定ユニット「FE208SS-HP」です。主なスペックは、インピーダンスは8ohm、出力音圧レベル(能率)は94.5dB/W (1m)、耐入力は35Wです。

エンクロージャ設計の参考となる数値を挙げるとすると、まず最低共振周波数(fs、f0)は32Hz、再生周波数帯域はfs to 23k Hzを確保しており、バックロードホーン向けコンポーネントとして設計されたこの製品は、Qts(Q0)が0.17という値であり、Mms(m0)が15.1g、Vasが96.38Lとなっています。メーカー推奨のエンクロージャ方式はBack-loaded Hornです。

フレームはアルミダイキャストフレーム製となっており、必要なバッフル開口径はΦ186mm、ネジ穴は8穴あける必要があり、総質量は8260gとなります。本体全体の直径は230mm

FOSTEX FE-SS-HPシリーズはフォステクスの音響の基礎に徹した開発理念と独自の技術を駆使して新たに開発された限定発売のフルレンジ・スピーカー・ユニットです。大型フェライト二枚重ねの強力低歪み外磁型磁気回路と独自開発のセルロース・ナノファイバ混在層を有するHP形状振動板により充実した低域とカラーレーションが少なく素直な中高域の音質を持ち、力強くも繊細で表現力豊かな音楽の再生を実現します。セルロース・ナノファイバ・コーティング HP形状振動板とは、基層の表面にセルロース・ナノファイバとマイカから成るコーティング層を形成して、ヤング率、比曲げ剛性、音速を向上しながら内部損失の低下は抑制される特徴を有しています。この処理を施したHP（Hyperbolic Paraboloid）形の振動板は、軽量にして剛性の確保と共振の分散を高度に実現しています。フルレンジらしい反応が早く切れの良い低域、充実した中低域、明るく張りが有る素直な中域、自然な響きの中高域、十分に伸びた高域によって音楽を楽しく聴くことが出来ます。